お宮参りの着物には、子どもの健やかな成長を意味するさまざまな柄が使われています。その柄の多くは、縁起のよい吉祥文様がモチーフ。今回は、お宮参りの着物の柄に込められた意味についてお話ししていきます。
お宮参りの着物の柄は吉祥文様がモチーフ
お宮参りの着物の柄は縁起のよい吉祥文様をモチーフにしたものが多く使われています。吉祥文様とは、中国文化圏を中心としたアジアで広く使われてきた文様(柄)のこと。日本で使われている吉祥文様には、中国から渡ってきたものと、日本で生まれたものとがあります。
吉祥文様のそれぞれの柄には、独特の意味と想いが込められていました。お宮参りの着物の柄にはどのような意味があるのでしょう。
お宮参りの着物柄の意味【男の子】
男の子のお宮参りの着物柄は勇ましく威厳のあるものが多くみられます。その意味についてご説明していきましょう。
鷹
鷹のはるか遠くを見渡せる目には、本質を見抜く力や先を見通す力という意味があり、鋭い爪には一度つかんだ運や幸運をしっかりつかんで離さないという意味が。
また、古くから身分の高い人たちの間で行われてきた鷹狩りは、権威の象徴でもあることから、男の子の出世や大成を願う想いが込められています。
兜
兜は大切な頭を守ることから、邪気や災難から男の子を守るという意味があります。
また、お宮参りの着物に描かれた兜の豪華な飾りや勇ましさは、権威と高い地位の象徴。そこには、一家の長として、男の子の丈夫な成長を願うお守りとしての役目もあります。
束ね熨斗(たばねのし)
たくさんの熨斗を束ねた柄は、周囲の人たちからたくさんの祝福を受け、その幸せを分かち合って欲しいという意味が込められています。
また、人と人との絆やつながりを表していることから、お宮参りの着物柄だけでなく、慶事の着物柄としても幅広く使われています。
さらに、束ね熨斗は長寿の象徴であることから、男の子、女の子のどちらにも使われてきました。
お宮参りの着物柄の意味【女の子】
女の子のお宮参りの着物柄は、一般的な着物の柄としても幅広く使われてきました。華やかさと気品あふれる柄に込められた意味とは?
花車・御所車
お宮参りの着物柄には優雅な雰囲気の御所車が多く使われています。この御所車に花を飾ったのが花車。牡丹や菊、桜など四季折々の花が描かれていますが、このあでやかな花々は、たくさんの人々の祝意を表しています。
気品あふれる御所車とあでやかな花車は、女の子の美しい成長と人々からの祝福を願う意味が込められています。
毬
平安時代に流行した蹴鞠は貴族の遊びでした。毬は高貴さと気品を表すもの。丸い毬には、「何事も丸く収まり、丸々と健やかに成長しますように」という意味が込められています。
一説には、毬は子どものおもちゃであることから、子どもが寂しくないようにお守り代わりとの意味もあるようです。
鈴
音には獣や魔物などを追い払い、神や縁起のよいものを引き寄せる力があると信じられてきました。神社の拝殿で鈴を鳴らすのは、音を鳴らして神様を呼び、「この子をよろしくお願いします」と、神様にお願いするため。
お宮参りの着物柄に鈴が描かれているのは、神に呼びかけて祈りや願いを届けることを意味します。
お宮参りの着物はお手頃価格のレンタルがおすすめ!
お宮参りの着物柄は、男の子と女の子では違いがありました。それぞれの柄には、お子さまの成長を願う意味と想いが込められています。
お宮参りは、赤ちゃんが生まれたことを神様に報告し、健やかな成長をお願いする大切な行事。早めに準備しておきましょう。
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