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着物に関する豆知識

涼やかな着物で夏のイベントへ! 盛夏に似合う色や絵柄をご紹介。

2019.07.12

2024.07.18

「暑い夏でも着物を素敵に楽しみたい!」と思っている方も多いのでは? 夏といえば浴衣をイメージしますが、実は色留袖や訪問着も季節にそった装いができる着物。色や絵柄でも季節感を演出できるので、涼やかなものを選べばその姿を目にする方にも夏の涼を届けられます。
今回は7月・8月・9月におすすめの絵柄をご紹介。夏の結婚式参列、ホテルやレストランでの食事会などのよそいきイベントにも着物のおしゃれをお楽しみください!

夏は「単衣」や「絽」の着物で涼しい着こなしを

着物には、季節に合わせた生地や仕立てがあります。6月・9月は裏地のない「単衣(ひとえ)」、暑い盛りの7月・8月には薄い生地を単衣に仕立てた「絽(ろ)」が最適。風通しのいい「絽」の着物は夏の定番で、留袖や訪問着などフォーマルなものにも使われています。

また、着物の下に着用する長襦袢も絽や麻といった通気性の高い素材がおすすめ。汗をかいても蒸れずに、さわやかな夏の和装を楽しめます。

着物の色は目に涼やかなクールカラーを

着物はカラーや絵柄で季節の美しさや、さらには着る人の想いを表すことのできる衣裳。目に涼やかな着こなしをすれば、その姿を見た方にも夏の涼を楽しんでもらえます。

クールな夏を着物で表現するなら、寒色系がおすすめ。寒色系の代表的なカラーである「ブルー」は、青い空・青い海といった夏をイメージさせる色です。さわやかな水色からシックな濃紺までバリエーションの幅も広いので、ご自身に似合う色のタイプを見つけやすいのも嬉しいポイントです。

涼やかさとともにモダンなおしゃれを楽しみたいときは、「モノトーン」でコーディネートしましょう。白と黒やグレーの着物をメインにスタイリングすれば、スタイリッシュな仕上がりになります。

絵柄選びは、夏らしさと涼感を意識して!

絵画のように美しく描かれた絵柄をまとえるのも着物の醍醐味。目から季節を楽しむものですから、描かれるモチーフも夏らしさを大切にしましょう。ポイントは、夏らしさのなかに涼を感じさせること。例えば、寒色系の地色に夏に花咲く植物や水辺の景色などを描いたものを選べば、冷涼さと華やかさのある夏の和装を楽しめるでしょう。
また、秋を感じさせるモチーフを取り入れて、一足先の涼しさを表現するのも粋です。

それでは、この夏おすすめの絵柄をご紹介します。

夏らしい涼やかさを描く「波」文様

自然文様である「波」は、とっても夏らしい絵柄。自由自在にカタチを変える波は描く姿によって印象がガラリと変わり、荒れた大波は力強さを、小さくおだやかな波はしなやかな美しさを感じさせます。

ブルー系の地色に描かれることが多く、青い波が描かれた着物は自然が創造する涼やかさをストレートに伝えられます。


優美な花々が描かれた几帳の数々を、力強い波がつないでいく柄行の色留袖。やさしいブルーの地色が大人らしい落ち着きを与え、品のある清涼感が漂います。

ゴールドの帯や草履などを合わせるとゴージャス感が加わり、夏の結婚式などフォーマルシーンにもぴったりです。

>>色留袖レンタルIRB1175 B2(身長160cm前後、13-15号、ヒップ100-110cm)

「撫子」で、いち早く秋を取り入れる

「やまとなでしこ」といわれるように、古くから日本女性の美しさを表現するときに使われてきた「撫子」。秋をイメージする花ですが、ピンク色の可憐な花を咲かすのは夏です。さらに旬の期間が長く秋まで花を咲かせることから、「常夏」という異名もあります。

夏らしさとともに秋を感じさせる撫子柄は季節を先取りすることもでき、ワンランク上の着物のおしゃれを楽しめます。


撫子をはじめとした色とりどりの四季の花が流れるように舞う、きらびやかな訪問着。シャーベットカラーの地色が絢爛な花々をまとめ、華やかさと涼やかさを絶妙なバランスでまとめています。

帯や小物のコーディネートで表情が変わり、着物と同様に四季の花々をあしらった帯を合わせると艶やかさが増します。

>>単衣・訪問着レンタルHRB043H A1(身長155cm前後、9-11号、ヒップ80-95cm)

聖なる花「ユリ」で夏の美しさを表現

荘厳な美しさがある「ユリ」は、夏の花。純潔や無垢といった花言葉をもち、欧米では聖なる花と崇められています。

日本でも古くから親しまれてきた花で、大きく花開く華麗な姿は着物のモチーフにも数多く登場しています。近年はカラフルなユリを大胆にデザインした洋柄の着物も人気です。

ユリ柄は通年で着られますが、代表的な種は6月から8月に咲くため、夏に着たい絵柄のひとつ。花の印象が強いので、上品にまとめたいときはやさしい色合いの地色を選びましょう。


クールカラーで色づけしたユリや牡丹、藤の花を艶やかに配置した訪問着。あえて色数を抑えた配色で涼やかさを効果的に伝え、デザイン性の高さも際立たせています。

やさしさのあるイエローを地色にし、裾から広がるグレーのグラデーションが大人のシックな魅力を引き立てます。

>>訪問着レンタルHRB445 A2(身長160cm前後、9-13号、ヒップ85-100cm)

夏の「トンボ」で粋なおしゃれを

「トンボ」は、秋の空に飛ぶイメージのとおり秋の季語として使われます。とはいえ、水辺に暮らすイトトンボは夏の風物詩ですし、着物では夏の柄としても親しまれています。また、秋の柄として身につけた場合は、一歩先の季節を着物で伝える粋なおしゃれを楽しむことができます。

前にしか進まないトンボは〈勝ち虫〉と呼ばれ、戦国の武将たちは好んで武具などの意匠に採用していました。凛とした装いをしたいときに、取り入れたい絵柄でもあります。


トンボたちが水辺で遊ぶ、夏らしい光景を切り取った絽の訪問着。トンボや波紋を切り絵のようにデザインすることで、大人の可愛らしさも演出しています。透け感のある生地なので、濃い紫の地色でも重く感じません。
同系色の帯や小物をコーディネートし、小粋な大人の夏スタイルに仕上げています。

>>絽・訪問着レンタルHRB159R A1(身長155cm前後、9-11号、ヒップ80-95cm)

令和初の夏は、レンタル着物で和の装いを楽しんで!

単衣や絽といった夏の着物は、限られた時期しか着られません。かしこく楽しむなら、やはりレンタルがおすすめ。晴れ着の丸昌池袋店には夏向け着物が豊富にそろっています。季節にそったコーディネートも、着物のプロがお客さまの好みをしっかりヒアリングして行うのでご安心ください。

令和初の夏。このタイミングで夏の着物を楽しみ、〈季節をまとう〉日本らしい装いの文化を体験してみませんか?

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