色留袖の紋入れについての決まりをご存じですか?着る機会が少ないとしても、知っておきたい知識です。今回は、色留袖の紋入れについて”これさえ押さえておけば安心”の基礎知識をご紹介いたします。
まずは家紋についての基礎知識から
家紋の紋様は古く中国より伝来し、もともとは貴族を中心に使われていたもの。それが時代とともに武家の間にも広まり、現在の家紋の原形となりました。
家紋の数は、桐、藤、桔梗などの植物の紋様をはじめ、建物、風景、生き物や人物、道具、幾何学模様など、約400種類にものぼるといわれています。
着物を仕立てる際に入る家紋については、着物の種類や着用する用途によって、入る紋の数が変わります。五つ紋・三つ紋・一つ紋とあり、紋の数が多いほど格式が高い装いとなるのは、覚えておきたいポイントです。
それぞれに異なる家紋の考えかた
女性は結婚により違う家系に嫁ぐ際、家紋が変わることがあります。家紋の継承については、実母の家紋、実家の家紋、嫁ぎ先の家紋とあり、どれを受け継ぐかは風習や家系のしきたりにより考えかたがさまざまです。
とくにこだわりがなければ、嫁いだ家系のしきたりに従うのがよいでしょう。分からないときは、呉服専門店に相談されるのも一つの方法です。
このようにどの家紋を付けるかは、定められた決まりがありません。とくに家紋の選択ができないことの多いレンタルの着物においては、そう気にしなくても問題ありません。
知っておきたい色留袖の基礎知識と紋入れについて
色留袖の紋入れで押さえておきたいポイントについてご紹介いたします。そもそも色留袖は、どんな用途で使う着物なのでしょうか?色留袖の基礎知識とあわせて見てみましょう。
そもそも色留袖とは?
色留袖とは、裾周りにのみ絵柄を施した、黒以外の留袖のことを指し、未婚・既婚を問わず着用できる着物です。黒留袖とは異なり、入れる紋の数によって格式の高い装いから少しカジュアルな装いにと、幅広い用途で使えるのが魅力。
色や絵柄もさまざまですので、好みで選べるのがうれしいですね。上品ななかにも、きらりと光る個性をお楽しみいただけます。
色留袖の紋の数と位置について
色留袖は、五つ紋・三つ紋・一つ紋と、どの種類の入れ方もできます。五つ紋は、背縫いの中央に入る「背紋」、両外袖に入る「袖紋」と両胸元に入る「抱き紋」の計五つの紋。三つ紋は背紋と袖紋、一つ紋は背紋のみが入ります。
地方によって、紋を丸で囲む場合と丸を入れない場合があり、丸を入れる場合は「細輪」「糸輪」のような輪郭の細い丸にすると女性らしく粋な印象です。
色留袖に入れる紋の数は用途で決まる
色留袖の紋の数は、使う用途によって異なります。五つ紋にした場合は、黒留袖と同格。親族の結婚式や、授賞式、宮中参内など格式の高い場で着用される第一礼装です。
五つ紋は使う機会が限られてしまうこともあり、最近では幅広く使える三つ紋、一つ紋にする方も増えています。
三つ紋や一つ紋は、知人の披露宴や祝賀会、お子様の入学式・卒業式、お茶会など幅広く使えて便利です。紋を入れる際のご参考にしてください。
行きつけのレンタル店を見つけておくと安心
自分の家紋をあしらった色留袖を仕立てるのはもちろん素敵なことですが、もし出番が少ないようでしたら、レンタルを利用するのも一つの方法。着物を着る機会に備え、安心して任せられる行きつけの呉服レンタル店があると安心ですね。
晴れ着の丸昌池袋店では、特別な日にふさわしい上品なレンタル色留袖を、デザイン豊富にラインナップ。きっとあなたにぴったりの色留袖が見つかります。どうぞお気軽にご覧くださいませ。
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