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黒留袖に関する豆知識

読めばわかる! はじめての黒留袖の基礎知識&マナー

2023.11.24

2024.07.19

結婚式において新郎新婦の母や親族が着る着物「黒留袖」。はじめての方でも安心して着用できる黒留袖のマナーとコーディネートのルールをまとめました。大切なフォーマルシーンで恥ずかしい思いをしないために、ぜひ参考にしてください。

黒留袖とは? どんなシーンで着るの?

黒留袖とは、背中と両胸と両袖に計5つの家紋がついた、地色が黒の留袖です。生地には地模様のない縮緬(ちりめん)を使い、胸には絵柄がなく裾にのみ絵柄が施されています。

黒留袖は、既婚女性のもっとも格式が高い正礼装(第一礼装)です。主に結婚式や披露宴など慶事の場で着用されます。

黒留袖を着るのはどんな人? 注意点は?

黒留袖は、結婚式や披露宴などの慶事の場で、主役に近い関係の方が着用する、最も格式の高い正礼装です。新郎新婦のお母様をはじめ、祖母や叔母、姉妹などの親族、仲人婦人など、招待客への敬意と感謝の気持ちを表すために着用されます。

お母様が着る「五つ紋の黒留袖」。家紋はどうするの?

黒留袖は、既婚女性の最も格式の高い正礼装です。新郎新婦のお母様は、結婚式や披露宴などの慶事の場で、ゲストをお迎えする立場の女性として、黒留袖を着用します。

黒留袖には、背中と両胸と両袖に計5つの家紋がつきます。しかし、家紋は家族の象徴であり、自分の家紋以外の家紋を着用するのは、敬意を欠くと考える人もいるでしょう。

そこで便利なのが、誰でも使える「通紋」です。通紋とは、誰でも使用できる家紋のことです。レンタル黒留袖は、通紋が主流なので、どなたも安心して利用することができます。

結婚式で着用するときは、両家で打ち合わせを。

結婚式や披露宴では、両家の親族が着る衣裳の格をそろえることが大切です。出席する新郎新婦のご親族が黒留袖を着用するか、しないか、事前に打ち合わせしましょう。

着用してはいけない人はいるの?

結婚式や披露宴にゲストとして招かれた友人や知人が、黒留袖を着用するのはマナー違反です。黒留袖は親族のみが着用する衣裳だと考える方が多いので、着物で参列する場合は黒留袖より格下の装いにしましょう。具体的には、略礼装となる色留袖や訪問着、格のある小紋などがおすすめです。

黒留袖に合わせる帯や小物。何を選べばいい?

黒留袖は、合わせる帯や小物にも決まりごとやマナーがあります。事前にしっかり把握し、ふさわしいコーディネートをしましょう。

黒留袖に合わせる帯は「袋帯」

黒留袖には「袋帯」を合わせます。袋帯とは、表地と裏地を別々に織り、その両端をかがって袋状に仕立てた帯のこと。表地は金銀糸や色糸を使って美しい文様を織り出したもの(錦織や唐織、綴織、佐賀錦など)で、裏地は無地か地紋が入ります。黒留袖の場合、結び方は二重太鼓になります。
●袋帯の選び方
袋帯は、第一礼装である黒留袖にふさわしい格調の高い絵柄を選びましょう。おめでたいとされる松竹梅や桐、吉祥文様の鶴亀や鳳凰、重厚で典雅な雰囲気をもった有職文様や正倉院文様などがおすすめ。なお、黒留袖に黒や濃い地色の帯は締めません。色選びにも注意が必要です。

黒留袖の小物は「白」

帯の上からチラリと見える「帯揚げ」や帯の上から結ぶ「帯締め」など、小物類のカラーは「白」が基本。足袋や半衿も白を合わせましょう。色物の小物は使いません。
●帯揚げ・帯締めの選び方
帯揚げや帯締めも黒留袖に合わせて格の高いものを選びます。白地に金糸や銀糸が入っているものは華やかで、結婚式や披露宴にふさわしい装いができるでしょう。また、白地でも金や銀以外の色を少しでも使っているとカジュアルになるのでNGです。

年代別、おすすめ黒留袖はこちら!

黒留袖の柄選びに決まりごとはありませんが、着る人の年齢や立場にふさわしい装いをすることはとても大切です。それでは、各年代の方におすすめの黒留袖をご紹介します。

年配の方は「裾模様が小さいもの」がおすすめ


年配の方の黒留袖は、裾模様の面積が小さく、模様の入っている位置も低いものが一般的です。すっきりとした絵柄が裾に施されている黒留袖を選ぶと、年齢相応の落ち着きと品格を感じさせてくれるでしょう。

控えめな絵柄で落ち着いた印象を与える黒留袖。末広がりを意味する扇面をメインに、囲むように美しい曲線を描いています。おだやかな色味で描かれた扇面には小菊が上品にあしらわれ、模様が少なくても地味に見えません。

大人の気品を感じる一着は、60~70代の方にふさわしい礼装。主張の強い絵柄が苦手な方や落ち着いた雰囲気を重視したい方には、とくにおすすめです。

>>黒留袖レンタルTRB0347 A0(身長150cm前後・ヒップ80-95cm位の方用)

若い方は「裾模様が大きく華やかなもの」を!


20代や30代くらいの若い方が黒留袖を着る場合は、広範囲に模様が入ったデザインを選びましょう。膝上まで美しい絵柄が広がる黒留袖なら、落ち着いた雰囲気のなかに華やかさが加わり、若々しい印象になります。

足元にたくさん描かれている菊の花は、今にも飛び出してきそうなほど躍動的。新婦のブーケを連想させる花篭からあふれた菊の花は、まるで新郎新婦の新たな門出を祝うよう。菊は吉祥文様として使われているモチーフなので、季節を問わず着ていただけます。

絵柄だけ見ると少し派手なイメージですが、黒地の面積が多いので全体的に落ち着いて見えます。黒留袖にも華やかさやかわいらしさをプラスしたいという方におすすめです。

>>黒留袖レンタルTRB0910 B0(身長150cm前後・ヒップ100-110cm位の方用)

はじめての黒留袖はレンタルが安心!

黒留袖をはじめて着る方は、レンタルがおすすめ。 専門知識を持ったスタッフが選び方や着こなしをサポートするので、マナーを求められる礼装のコーディネートも安心して任せられます。購入するより格安で、保管場所や手間もかからないので、経済的におトクになるメリットもあります。

晴れ着の丸昌池袋店には、結婚式や披露宴にふさわしい黒留袖が勢ぞろいしています。年配の方から若い方まで年齢層に合った絵柄をご用意していますので、黒留袖を着る機会には、お気軽にご相談ください。

※この記事は2016年9月5日に公開したものを、加筆・更新しています。

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