着物にはさまざまな種類や格付けがありますが、振袖と訪問着の違いをご存知でしょうか。着物の代表格といえる振袖と訪問着それぞれの特徴から、違いや活用シーンをみてみましょう。
振袖は未婚女性の第一礼装
振袖とは、名前の通り振ることができるほど長い袖を持つ着物のことです。訪問着との大きな違いは、振袖は唯一未婚の女性に許された装いであるところ。
振袖には大振袖、中振袖、小振袖と3つの種類があり、袖が長くなるほど格が高くなるといわれています。
艶のある長い袖丈と華麗な色柄は、日本人女性を最も美しく見せてくれる着物です。
振袖の歴史
振袖が未婚女性だけのものになったのは、一説には約400年前の江戸時代初期のこと。当時の踊り子たちは袖を振ることで愛情を表し、袖にすがることで哀れみを表現していたそう。
未婚女性が異性に想いを伝える際にそれを真似ていたことから、振袖が未婚女性のためのものになったといわれています。
ちょっとユニークな歴史を知ると、当時の未婚女性たちの茶目っ気あふれる様子が目に浮かびますね。
振袖にふさわしい活用シーンは
振袖は慶事にぴったりの装い。
大振袖は、成人式や結婚式、披露宴など改まった式典に着用されます。ご自身の結婚式のお色直しに大振袖を選ばれると、ご両親の喜びもひとしおでしょう。
結婚式にゲストとして出席する際や成人式に着用されるのが、中振袖。洋装が多数の中、振袖での出席は花が咲いたような華やかさに。
小振袖は卒業式の袴に合わせたり、パーティーや観劇に着用したりと、華やかな席で身軽に動きたい時に大活躍します。
訪問着は幅広く活躍する準礼装
訪問着とは未婚、既婚問わず着用できる準礼装の着物のことです。振袖と違い、年齢を問わず着ることができるのがよいところ。
紋を付けると色留袖と同格の格調高い装いになり、紋がなければ略礼装となるのでシーンに応じて使い分けが必要です。
訪問着の特徴は、基本的に絵羽付けと呼ばれる、すべての柄がつながるように染められていること。広げた時の美しいデザインは一枚の絵画のようで、思わず見とれてしまうほどです。
訪問着の歴史は
訪問着は、大正時代にパーティーや観劇など、華やかな席で正装として着ることができるようにつくられたものと言われています。
洋装とはまた違った和装ならではの気品ある美しい訪問着は、当時の女性たちをとりこにしたことでしょう。
訪問着にふさわしい活用シーンは
訪問着は、未婚既婚問わずさまざまなシーンで活躍できるのでとても重宝します。披露宴の出席やクラス会、観劇など華やかで人が集まる場所にぴったり。
若い年代の方には色や柄が明るく華やかなもの、年配の方には裾に上品にあしらわれた落ち着きあるデザインがおすすめです。
振袖、訪問着の違いを日常で楽しむには
振袖や訪問着の違いを、もっと手軽に日常に取り入れたいとお考えならレンタルはいかがでしょうか。
振袖は年齢や着用する場所が限られているので購入に悩むところですが、レンタルであればお気に入りのデザインをリーズナブルに着用できるメリットがあります。保管スペースに悩まなくてすむのも嬉しいポイント。
披露宴には振袖、パーティーには訪問着、などシーンに応じて違う着物を楽しみたいとお考えの方にもレンタルは最適です。
振袖、訪問着の違いを知りもっと身近に
振袖と訪問着のそれぞれの違いや特徴を知ると、もっと着物を身近に取り入れてみたくなりますね。レンタルを上手に活用し、季節やシチュエーションに合わせていろいろなデザインを楽しみましょう。
晴れ着の丸昌池袋店では、格式ある上品な振袖やかわいらしい訪問着など種類豊かに揃えています。日本人でよかったと心から実感できるような、華やかで美しい着物を当店で探してみてください。
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